ガザ ――人間性の危機、今すぐ停戦を

 ガザの死者が10,000人を超え、うち子どもが4,100人以上 (11/7)

 イスラエルは大虐殺をやめて、今すぐに停戦せよ。

 「パレスチナ自治区ガザの悪夢は人道的危機を超える人間性の危機だ」「子どもの墓場と化しつつある」国連事務総長グテレス氏の言葉が、この事態の惨劇状況を的確に表している。

 この惨劇は、第2次世界大戦中のユダヤ人大虐殺を思い起こさせる。かつて欧州で虐げられてきたユダヤ人が、先祖の土地パレスチナに建国を希望したまでは理解できる。だが今、そのユダヤ人国家自らがホロコーストを激化させている。それはとうてい許されない。

 酒井啓子千葉大教授は言う。

 「イスラエルパレスチナの紛争は世界秩序の根幹にかかわるものだ。1990年にイラククウェートに侵攻した際、サダム・フセイン大統領(当時)は国際社会の批判に対し『イラク軍の撤退を求めるならイスラエルにもパレスチナ占領地からの撤退を求めるべきだ』との主張を展開した。このように、イスラエルの政策を黙認することは、他の権威主義国家に同様の行為を正当化する隙を与えることになる」(朝日新聞、11月7日)

 ウクライナ侵攻を続けるロシアを非難する欧米と日本は、イスラエルの虐殺行為を止めようとしない「ダブルスタンダード」に陥っている。このままではロシアを利するだけだ。

 もうこれ以上殺すな。殺された子どもたちはむろんのこと、生き残った子どもたちにも希望を残さなくてはならない。「ユダヤ国家の暴虐」を忘れない子どもたちがテロリストになることは誰も望まない。

 日本政府はこれまで、イスラエルパレスチナ双方に働きかけられる立場を維持してきた。今こそ積極的に停戦を求め、人道危機から抜けだすための行動を率先してほしい。そうすべきだ。

 

 私たちにできること

 日々の事実を知ること(新聞報道などに耳目を注ぐ)

 人道支援の募金をすること(先日少額をユニセフに届けた)

 停戦を訴えること(このブログ)

 他にできることはないか、考え続ける。