小さな農

小さな農と未来のことと …… 2024年に希望を(第100話)

年明け早々大震災のニュースに愕然としたが、その災害の全貌は未だ明らかにならない。4日現在、輪島、珠洲両市では行方不明者数すら分からず、多数の救援要請に応えられていないという。能登半島の突端にある珠洲市は家屋の9割が全壊またはほぼ全壊で、壊滅…

小さな農と未来のことと …… 年の瀬に(第99話)

このブログを6月に始めてから7カ月が過ぎた。まもなく古希の老農民が、「怒りと希望」という相反する情動を動機として書き綴ってきた。 文字にすることで、70年生きた私にどの程度の蓄積ができたか、を自分の指と目で確かめる狙いもあった。これまでの結果と…

小さな農と未来のことと …… 怒りと希望

このブログを綴る、そもそもの動機は、怒りである。 この国のありように、いくつもの怒りを覚えるのだ。 なぜ、戦争準備のためにこれほど莫大な税金を使うのか。戦後78年、なぜ米軍のために大枚をはたいて基地を提供し続けるのか。沖縄の人々の気持ちを逆な…

有機農家を育てる(8) 家族農業のすすめ(その二)

家族農業は「労働力の過半を家族労働力でまかなう農林漁業」(国連の定義) のことで2ha未満が85%、小規模農林漁業ともいわれる。わが国の家族農業経営の規模もほぼ同程度。水田稲作専業農家や、北海道の家族経営畑作や酪農などはこれよりやや大きいが。 家族…

有機農家を育てる(8) 家族農業のすすめ

昭和53年 (1978) 以来45年間、私のライフワークは「農家を育てる」だった。若いころはその自覚が希薄であちこちへと迷い、不見識がゆえの徒労もあったが、不惑の少し前あたりから目的意識は固まったように思う。 この間、私の身近で農を学びに足を運ぶ人々は…

小さな農と未来のことと …… 便利とは何か

これが50話目になる。 6月21日に書き始めて、これまで3カ月余。だいたい2日に1話のペースで書き進めてきたが、この後もまだまだ書きたいことはたくさんある。自然環境と共生・調和できる有機農業の技術のこと、衰退する日本農業と後継者難への対策のこと、5…